気になった部分


そういえば、富手一氏に送った花壇の設計のなかには、
ちょっと気になった部分があったことを思い出しました。
それはこんなところです。

頂部中央ニアケビ
草藤葛等デ囲ンダ一ッノ巨キナ奇怪ナ形状ノ論ヲ作リ中二強力ナ電燈ヲ点ジテ
夜ノ花壇ヲ主宰サセタイト思ヒマス。

且ツハ他ノ六箇ノ電燈ハ交互二赤及青ノ球ヲ用ヒテソノ交照部デハ夜ノ花群ヲ一種
此ノ世ノモノナラヌ色彩二照明シテ見タイト存ジマス。

自然の草木や風や雲や石や川を歌った詩人の宮澤賢治と思えないような、人工的で、
まさに「奇怪ナ」美しさ、妖しさを作り出そうとしているのではないでしょうか。
強力な電力による照明のなかに浮かび上がる赤や青の原色の花々。